洞泉寺は浄土宗です。浄土宗祖法然上人の教えにお念仏があります。

お念仏とは、仏の名号「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)の名号を口に出して称えること(口称念仏・こうしょうねんぶつ)で仏を憶念(心に銘記して忘れず、常に想い続けること)することを意味し、念ずるということは声に出して「となえる」ということです。

法然上人は「なむあみだぶつ」と声に出してとなえるお念仏こそが、誰にでもできる、またすべての人々が救われる道であると確信されました。

「南無阿弥陀仏」の「南無」は帰依する、深く信じるというサンスクリット語の「ナマス」が語源で、仏教が中国に伝わった時に漢字にあてはめて「南無」となったといわれております。

阿弥陀は「アミターバ」(量り知れない無量光)「アミターユス」(量り知れない寿命)を漢字にあてたものと言われております。

「南無阿弥陀仏」とは「私は、無量光、無量寿という名の仏様におまかせいたします、帰依します」という意味になります。

阿弥陀様は、すべての人々をあまねく救い摂ろうと、四十八の願いを立て(本願)それを成就され「私の名を呼ぶものは必ず救い摂る」と誓われました。

お念仏は阿弥陀様からいただいた大慈悲であり、功徳であります。

その「南無阿弥陀仏」をとなえることにより、心豊かな日々を過ごせ、極楽往生がかなうということです。

お念仏は、いつでも、どこでも、誰にでもおとなえできます。声に出してお念仏を申し、阿弥陀様にすべてお任せし、お救いを願いましょう。